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オンライン広告が実際に見られるには14秒のインビュー状態が必要?

スキン広告(ヤフートップページの全面広告のようなものです。ウェブサイト上でコンテンツの周りを囲むような形で表示される広告)のアドネットワーク会社であるinskin Mediaが、Research Now社、アイトラッキングのSticky、Viewable計測のMoatと共同で「インビュー(広告ユニット面積の50%以上が1秒以上表示された状態)した広告が、実際にユーザーにどれくらい見られているのか?」を調査しました。
Online ads need to be viewable for 14 seconds to be seen

ちなみに、これはPCでの調査結果でモバイルではありません。PCだと画面が大きいので、画面内に4つ、5つバナー広告が表示されていることもあったりしますので、モバイルの場合はまた違う結果になると思います。ただ、インビューで露出されていても、広告フォーマットによっては実際にはユーザーに見られていないことも多いということがわかった調査として興味深い内容になっています。

■インビューした広告は、実際にユーザーに見られているのか?

Viewable計測ツールのMoatを使って、インビューで配信された広告が、実際に見られているかを、4300人の被験者のアイトラッキングをしたみたところ、

viewability

・25%の広告はまったく見られていない。
・33%は1秒以下しか広告を見ていない
・1秒以上広告を見た人は42%しかいない。

という結果になったそうです。(ビューアブルと判定された広告が、実際に見られていた平均時間は0.7秒であった。)

■実際に見られるためには、どれくらいのインビュー時間が必要か?

この調査は、広告がユーザーに見られるためには、何秒以上のインビュー状態での表示が必要なのかを把握する分析もしています。

viewable-vs-looked-at-800x462

1秒以下でも見られた広告の平均インビュー時間は14秒。
1秒以上見られた広告の平均インビュー時間は26秒。
2秒以上見られた広告の平均インビュー時間は33秒。
3秒以上見られた広告の平均インビュー時間は37秒。
4秒以上見られた広告の平均インビュー時間は44秒。

広告が見られるには最低でも14秒くらいのインビューが必要なんじゃない?ということですね。


■フォーマット別の注視時間と広告想起率

異なる4つの広告フォーマット、スキン広告、ビルボード、ダブルレクタングル(half-page)、レクタングル(MPU)で配信した結果、サイズが大きい方が見られる時間も広告想起率も高いというわかりやすい結果に。スキン広告が7.5秒見られたのに対して、ダブルレクタングルとMPUは、1秒以下しか見られていません。

how-gaze-time-differs-by-ad-format


■フォーマット別で、広告クラッターが広告想起に与える影響

このリリースから、広告クラッターの定義が明示されていないのですが、恐らくインフォグラフhttp://www.inskinmedia.com/blog/infographic-viewability-visual-engagement/の絵をみるに、3つ以上の広告が同一画面で表示された状態かと思います。

先の広告フォーマット別に、広告クラッター状態で配信された場合と、ノークラッターで配信された場合で広告想起率変わるのか調査しています。スキン広告は影響なしで、ビルボード、ダブルレクタングル、レクタングルは、平均20%広告想起率が低下したそうです。ビルボードは26%低下で最も低下しています。

how-ad-recall-levels-are-affected-by-ad-clutter

これも、個人的な感覚として理解できる結果ですね。とにかくネット広告はゴチャゴチャしていて、雑誌の見開き広告のような美しさがないです。。

さて、同様の調査をモバイル広告でやったらどのような結果になるでしょうか? リサーチ費用が相当かかりそうだけど見てみたいですね。

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